『北津留翼』テレビで知った自転車乗り。
トラックワールドカップのスプリントで活躍してる姿が映し出されていたが、いつもヘラヘラ・ニコニコしてて、「反省しないアタシ」としてはなんか、共感＋好感が持てる。

　＜スプリント＞という競技は1周２５０�bぐらいのトラックを2人で数周するんだけど、実際にパワーをかけて回すの最後の２周ぐらいで、それまでは静かなポジション争いが繰り広げられる。
　ワールドカップスプリントのベスト４に残った北津留。ブットイ・フトモモにスイッチが入ると凄い。時として相手が走るのを諦めてしまうほどのパワーでブンッ回す。
　＜スプリント＞は同じ相手と３本勝負を行い、最初に２本制したした方が勝ち。
この時の北津留選手の相手はフランスのボジェ選手。北津留はインコースからのスタートだが、スタート直後にボジェにインコースを明け渡してしまう。ボジェはそのままジリジリとバンクのアウトコースに北津留を追いやる。

そのままの状態でボジェ選手は北津留をバンクの上の方に追い込み、常に北津留の１�bほど前の位置をキープする。
北津留が前方に出ようとすると、ボジェも前に出る。
　解説の中野浩一によると、こうしてバンクの外周を長い距離走らされ少しずつ体力面で北津留は不利にされているそうな。
残り２周になって北津留がダッシュするが、それに併せてボジェもダッシュ。
北津留より１�b前方に居たボジェはそのまま北津留に前を譲ることなく１本目を制する。
　中野浩一の解説も手伝って、素人が観ても、ボジェの作戦勝ちであることは明白。
でも、２本目がある。
　２本目はボジェがインコースからのスタート。
先ほどと同様にボジェは北津留をバンクの上方に追い込み北津留の１�b前をキープする。
先ほどと全く同じ展開だ。
　でも、先ほどと全く同じ作戦でやられることなどあり得ない。
北津留は何か秘策を練ってきてるはずだ。と誰もが信じて疑わない。
北津留がどんな秘策を披露するか楽しみである。
　レースはゆっくりと、そのままのポジションをキープしている。アウトコースに北津留、その１�bほど前のインコースにボジェ。

これまでのところ、北津留の秘策は見えない。

残り２周。果たして北津留はどのような秘策でボジェを料理するのか？
　北津留が踏んだ。それに反応してボジェも踏み込むが、ボジェ→北津留の順位はそのまま。
『さっきと全く同じじゃないかィ？おい、秘策はどうした？』

『北津留、秘策秘策・・・早く秘策を出せ！』

　そのまま、第１戦の再放送を観てる様なかたちで、ボジェが勝ってしまった。
『なんだよ、オイ。お前何も考えてないのか？』（そうとしか思えない）
　でも、アタシはこうゆう、北津留選手好きだね。
ひたすら、まっすぐで、滅法判りやすい。

　レースに負けてしまった北津留。ヤッパリ、ヘラヘラ・ニコニコしていた。
妙な『秘策』とか無しで、ブットイ・フトモモでブッちぎる勇姿を期待してます。
（アタシとは違うタイプだけどね）